1833

◎そよさん(@hugmogg)「1833」環壮

 この気持ちはどこから来たのか。
 生まれて初めて怒鳴った。掴み合いもした。年下の子に怖いと言われた。言葉より先に手が出ることもあったし、手より先に言葉が出たかと思えば、到底身内には聞かせられない方便を垂れることもあった。
 らしくない、と言われたことは不思議となかった。君に会って変わったと、多くの人が言った。事実、君に触れて激情が在ることを知った。瞬く間に溶けた心は今日も、空色の一点から僕へと降り注いでいる。
「それが綺麗なんだ、とても」
 泣かせたこともある。泣かせてあげられなかったことも。嫌われていると思わせて、君の中で何度も、君を悪者にしてしまったことも。
 だけど、みっともない振舞いだったと僕を苛む後悔の全てが、厚く築いた繭を破るたび燃えるように輝く。あまりのまぶしさに倒れかけても、絶えず目を奪って許さない。君のいる場所からはきっと分からない。それでも塵まみれで「会えてよかった」と笑う僕を見て、自らの手の温かさを知ってほしい。
 この光の出づる場所を知って僕は初めて、変わっていくことが美しいと思えた。

……「しし座流星群」1833年、ZHR20万個の大出現を観測した。