ほのかに灯して

 横になる前に、太ももの間に入れてもらって、ぎゅうっと抱きしめられて唇を合わせる。さり、と軽く擦れあった皮膚はすぐにしっとりと濡れて、ちゅう、ちゅうと大きな体躯に似合わない音を立てながら、僕を快楽の湖にそっと浸す。
「んっ……」
 ぞわぞわっ、と背筋がわなないて、身体がひとりでに伸び上がる。あたたかな手のひらが背中を撫でてくれるのは、僕が興奮しすぎないようにするためだ。
「触る?」
「ううん……へいき」
「とろんってできた?」
「うん……」
 くたっと全身の力を抜いて、広い胸にもたれかかる。今なら毛布に包まらなくても安らかに眠れる。そんな気持ちよさを得るすべを見つけた。
「じょうずになったな」
 こんなふうに触れあい始めたうちは、身体がヘンに火照りすぎて、焦ってしまうことも多かったけれど、今はどんな心地よさが欲しいか、どうすればそこに至れるかを知ってる。たくさん、練習したのだ。熱を灯す時もそれをなだめる時も優しい、優しい指先に導かれて。
「たまきくん……」
「眠たくなってきた?」
「うん……だいすき」
「寝ぼけてんじゃん」
 僕のために整えられたシーツの上に横たえられて、幸せな夢を探しにいく。君と。