とろけてたゆたう

 お風呂って、ちょっときゅんとする。いつもキチッとしてるそーちゃんが、丸裸でお湯に身体を沈める。おいでおいでと手招きをすれば、照れ笑いをしながらだけれど、俺の足の間に腰を下ろしてくれる。 背中を俺の胸に委ねて、全身の力をふうっと抜く。そーちゃんが時々うとうとすると、細い腕がゆらゆら、お湯の中にたゆたう。
「……そーおちゃん」
「うん……」
「眠いなら上がんよ」
「まだ……もうちょっと」
 駄々はこねてるけれど、気持ちよさそう。できればもう少しこのままでいさせてあげたくて、湯船の温度をちょっと下げて、そーちゃんの身体をしっかり支える。
「そー……ちゃん」
「うん……」
「湯加減はどうですか」
「気持ちいい……」
 抱きあう時と、眠る時。その次にとろんとろんのそーちゃんを見られるのが、二人きりで入るお風呂の中だ。こんなそーちゃんを知ってから、俺はお風呂が大好きになった。もっともっととろけていいよ。俺にその全部を見せてね。
「環くん……」
「うん?」
「……好きだなぁ……」
 たまーに、こんなお宝台詞を聞けることも、あったりして。